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奇想曲的パクシフ作品楽賞録

パクシフさんをメインに、ときどき他の海外ドラマについても語ります

町のヒーロー16話感想

町のヒーロー

私事ですが、町のヒーロー最終話を前に、インフルエンザにかかってしまいました。高熱で朦朧とするし、胸が苦しくなって、毒針中毒のシユンの苦しさがちょっとわかった気になりました。医者さんによると、インフルエンザウィルスの潜伏期間は36時間、発病してから2日間はウィルスが増殖し、その後は減衰。タミフルは増殖中のウィルスに有効で、減衰期のウィルスには効力が低く、発病から2日後以降の服用では治癒に時間がかかるとか。早めの受診が肝心だそうです。

さて、町のヒーロー(동네의 영웅)何とか見終わりました。私は最後のネタバレは駄目派なので、決定的なネタバレはしないように書きます。

前回、チョン・スヒョク室長の手の震えがどんでん返しの伏線だと面白いのにと書きました。期待していたようなどんでん返しはなかったですね。というか、何なんですか、あの小顔の運転手は!ちょっと、お兄さん、なんてことするのよ‼こんなこと望んでないのよ👊(>_<)

私的ハイライトは、シユンによるチョン・スヒョク説得工作です。

 説得工作第1ラウンド

まず第1ラウンドは病院の中庭?にて。

前置きのあとの本題冒頭のシユンのセリフ、これは名ゼリフですね。

チーム長。私はチーム長が悪い人間だとは思いません。間違った選択をしただけです。
今からでも、正しい選択をして、間違いを正す時ではありませんか。
いつまで、ニューヨークスタディーグループとホン・ギュマンの忠実な下僕として生きるおつもりなんですか。

チーム長、私と一緒にユン・サンミンを守ることはできないんですか。
ユン・サンミンを守って、彼の口から真実が明らかになれば、今までの過ちを全て、正すことができるじゃないですか。

(中略)

チーム長、これは私たちが勝つことのできる戦いです。
私と一緒にユン・サンミンを守ってください。
そして、ニューヨークスタディーグループとホン・ギュマンとの関係をここで完全に絶ち切ってください。

 ※一部聞き取れない部分は類推で訳してあります。キーワードのメモです。間違っていたらご容赦を

잘못된 선택(チャルモッテン ソンテク):間違った選択

옳다:正しい 옳은 선택(オルン ソンテク):正しい選択 
옳다고 생각하다(オルタゴ センガカダ):正しいと考える

바로잡다(パロチャプタ):直す,正す

충실한 종(チュンシラン チョン):忠実なしもべ
종:①歴史用語で下人,奴婢,僕
    ②比喩的に命令に従って動く人

이길 수있는 싸움(イギル スインヌン ッサウム):勝つことのできる戦い

끈을  끊다(ックヌル ックンタ):紐を切る,関係を絶つ
끈을 끊어 버리다(ックヌル ックノボリダ):関係を絶ってしまう

逆転の女王第5話のエレベーターシーンで、こんなヨンシクのセリフがありました。前夜の会食での熱弁する姿とは一転、逃げ帰るファン・テヒに対して、

정의로운 것처럼 큰소리치더니(チョンイロウン ゴッチョロム クンソリチドニ)

字幕では「偉そうに説教までしといて」、直訳では「正義漢のように大口をたたいておいて」でしょうか。チョン・スヒョクからすればシユンはまさに、正義漢のように大口をたたくヤツ。その上、自分の生存を危うくする、厄介な存在です。チョン・スヒョクはこう言い放ちます。

お前は3年前と同じだな。
お前さえ意地を張らなければ、
お前さえおとなしくしていれば、
お前さえ悪あがきをやめれば
(これは意訳、原文は멈추다:とまる)
何も悪い事は起きないんだ。
それがわからないのか?

チョン・スヒョクは、「乙」が「甲」に勝てるはずがないと諦念している上に、長いものに巻かれすぎて思考停止状態。そんなチョン・スヒョク室長を翻意させるのは容易ではありません。

そこでシユンは「エサ」を投げます。

明日、ユン・サンミンの記者会見を予定通り開きます。
そして、ユン・サンミンは、私の車に乗って私と一緒に、記者会見場まで移動します。 

罠をかけましたね、ペク・シユン ssi。移動情報というエサに食いつかせて、ユン・サンミン暗殺計画の襲撃ターゲットを、シユンの車に絞らせたということです。どこを襲撃されるかわからないでいるより、対処が簡単ですもんね。その後のニューヨークスタディーグループとの会話では、記者会見場の爆破なんて言葉もでていましたが、会場内から爆弾を探すのは大変ですよね。それに、シユンも同乗すると言えば、チョン・スヒョクの良心に賭けることもできますからね。

チョン・スヒョクは「最後に警告する。ユン・サンミンのそばにいるな。本当に危ないぞ」って一緒に爆発されちゃうぞって意味でしょ?チョン・スヒョク室長、単純すぎじゃない?シユンの裏をかけないのかしら?

シユナ、体を大事にな、と去って行くチョン・スヒョクを見送るシユン、やけに老けこんでませんか?まあ若作りにみえるより、年相応に見える方がカッコイイと思うけど。だから空港ファッションやファンミファッションでの帽子のセレクトには気をつけてほしいのよ。若作りっぽいのは、ねえ… 

説得工作第2ラウンド

第二ラウンドは記者会見場への移動の車中。いやあ、この車中での会話、萌え所満載ですね。

まず、ユン・サンミンが殊勝にも謝ってきます。「具合が悪そうだな。私が送った子(刺客)のせいのようで、すまない」

これに対してシユンは

最後に、他に言うことはないか。もうお互い会う用もないけど

마지막으로 더 할 얘기 없냐?이제 서로 볼 일 없는데
(マジマグロ ト ハル イェギ オムニャ?イジェ ソロ ポルイル オムヌンデ)

話し方がかっこいいのよ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

ユン・サンミンは、チャン・ジヌ要員の眠っている場所を教えてくれって、自由の身になったら、酒をささげたいと聞こえましたが。ユン・サンミン役のユン・テヨンssi (윤태영 )も良い声なんですよね。間の取り方、抑揚のつけ方が好みなんです。

次に、シユンはチョン・スヒョクに電話をかけます。

チーム長、私たちは以前本当に良いチームでした。
だから私には、チーム長を心配する気持ちがまだ残っているんです。
もう一度だけ、考え直してはもらえませんか。
今からでも、ニューヨークスタディーグループとホン・ギュマンを絶ち切って、すべてを認めて、罰を受けて。
それが、チーム長の自尊心を守れる道ではないですか。
今からでも自ら守ってください。

チョン・スヒョクは、すまない(ミアナダ)と答えますが、このミアナダの次からのシユンの声がかっこよすぎて。

チーム長、戻ることができます。
昔のチーム長に戻れます。
チーム長は、正しいと思ったために(または、正しいと思わなかったために)、間違った選択をしただけじゃないですか。
過ちを正すことができます、チーム長。
間違った選択をしているだけなんですよ。

まず第一声の
팀장님, 돌아갈 수 있습니다
(ティムジャンニム、トラガル ス イッスムニダ)

ここの性急な話し方がグッとくるわ。

잘못된 선택을 하고 뿐이잖아요
(チャルモッテン ソンテグル ハゴ ップニジャナヨ)

間違った選択をしているだけ〜の「ップニジャナヨ」の発音が好きなのよ〜。ジュンソクssi入ってるわ、ジュンソクssi。
どうも私はシフssiの濃音の発音に弱いみたいです。説得工作中の頻出用語、「끈을 끊어버리고」(ックヌル ックノボリゴ)の発音も好きです。

続いて囁くように言う
바로잡을 수 있습니다 팀장님.
(パロチャブル ス イッスムニダ ティムジャンニム)


説得工作のキーワードは「바로잡다」(パロチャプタ) ですね。
直す、正す、正しく直すという意味です。正統派史劇で、おじさんたちが「政治を正さなければなりません」と叫ぶ場面でよく使っていた気がします。

さて、シユンのささやき声にやられてか(ちがう!)チョン・スヒョクは時限爆弾の解除ボタンを押します。このあとの声もイイのよ。

チーム長。ありがとうございます、チーム長。このことは忘れません。
トランクを開けてみてください。

팀장님.
고맙습니다, 팀장님. 
コマスミダ ティムジャンニム 
잊지 않겠습니다.
イッチ アンケッスムニダ

트렁크를 열어보세요
トラングル ヨロボセヨ
 

トランクを開けてみてくださいというシユンの言葉を思い出して車を停車させたチョン・スヒョク。トランクを開けて、やられた!

ところでここよくわからないのですが、時限爆弾を解除しなかったら、どうなってたんでしょうか。まさかねえ〜、ヒーローがそんなことはしないですよねえ。

それにしても何であんな所で車を止めさせたのよ、チョン・スヒョクさん~このドラマ、要員や元要員の警戒心低くないか?とふと思いましたわ。彼は覚悟ができていたのかもしれませんが。 

チョン・スヒョクの手の震えのナゾは? 

さて、この場面の隠れたポイントは、時限爆弾の爆発解除をしたあと、チョン・スヒョクの手が震えてないことですよね。これはどう解釈すべき?

今までは、良心に反する選択を積み重ねてきたために手が震えるようになってしまったけれど、最後におのれの良心を守ったことで手の震えが止まった、こういうことですか?

えええ〜、手の震えの伏線って、それなの?てっきり壮大な過去でも隠されているのかと思ってましたが…今度始めから見るときは、どんな場面で手が震えていたかチェックしてみます。

でも、チョン・スヒョクはこれまでの過ちを認める覚悟をして、おのれの過ちを正す、つまり바로잡다(パロチャプタ)することができました。パロチャプタできたことで、自尊心も、良心も取り戻すことができたわけです。シユンは、社会悪を正しただけでなく、「チーム長」の良心も守った、さすがヒーローですね。

小顔の運転手さんもパロチャプタ바로잡다してくださいよ。えええ〜是非ともね<`~´>このあと、何食わぬ顔で組織に残るなんて許しませんわよ‼<`~´>👊

※追記
바로잡다(直す、正す)の読みを「パロチャプタ」とふりましたが、「パロジャプタ」かもしれません。普通に読めばパロジャプタですが、Kpediaの表記に従ってパロチャプタと記しました。でも、どれを聴いてもパロジャプタなんですよね。この間、他のドラマで5回ほど「바로잡다」を聴きましたが、どの俳優も「パロジャプタ」と濁音読みでした。上記の表記はそのようにご理解ください(4月27日 記)。http://www.kpedia.jp/w/17563

 

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 ポスターの題目との関わりは?

最終話を見終えてからポスターを見ると、また違う趣きがありますね。ポスターの題目

정의로운 세상을 위해
(チョンイロウン セサンウル ウィヘ) 

漢字語を漢字に置き換えると

正義로운 世上을 爲해
正義のある世の中のために

登場人物たちそれぞれと題目との関係が、最終話までわからない趣向でした。みなさん、本当に演技派で味わいがありましたね。って、あれれ、今日貼りつけたこのポスターにユン・サンミンがいないわ。私のユン・サンミン~

ところで、シユンとペ作家のキスシーンはどうなったの?

 

追記
昨日書きかけのものを誤って公開ボタンを押してしまいました。すぐに気づいて削除したのですが、ネット上には残っていたのか、ご覧になられた方もいらっしゃったようです。完全版を新たに公開しなおしました。