奇想曲的パクシフ作品楽賞録

パクシフさんをメインに、ときどき他の海外ドラマについても語ります

韓国映画をリメイク、興行No.1は?

6月10日公開の『22年目の告白-私が殺人犯です-』、2週間程前に見てきました。良くも悪くもクレイジーな韓国版が、良くも悪くも「優等生」に生まれ変わったという印象でした。

この機会に、原作映画『내가 살인범이다(ネガ サリンポミダ)』=私が殺人犯だ、邦題『殺人の告白』を、ぜひ多くの人に見てもらいたいですね。

ということで、予定していた王女の男のイ・ジヨン音楽監督の話題を変更して、殺人の告白関連を幾つかあげようと思います。

まず今日は、『22年目の告白』が韓国映画のリメイク史上最高の興行収入を記録する見込み、という記事です。すぐに最新データの記事が出てくるかもしれませんが、その時はまた補足します。


日本版『殺人の告白』、20億円の売上高...韓国映画リメーク作最大
聯合ニュース
記事入力2017.07.08 午前9:00
最終修正2017.07.08 10:37

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ソウル=聯合ニュース チョ・ジェヨン記者

韓国映画『私が殺人犯だ』/日本題『殺人の告白』の日本版リメーク作『22年目の告白 ー私が殺人犯ですー」が日本で大きな人気を集めている。

8日映画界によると、『22年目の告白』は先月10日、全国329スクリーンで公開され、3週連続ボックスオフィス1位を占めた。

開封4週目は、先週末に公開された『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊(副題の原題:死人に口なし)』などに押されて4位に後退したが、今も300余箇所のスクリーンを維持して上映中だ。

この週末を基点に売上高約20億円(約200億ウォン)を超えることが確実視される。観客数に換算すれば、約160万人と推定される。

これは外国の制作会社が著作権を買ってリメイクした歴代韓国映画の中で最高のヒット作である。また、今年日本で公開された実写映画の中では、二番目に高い実績だ。

この映画をリメイクした日本の製作会社「ROBOT」の小出真佐樹 PDは聯合ニュースとの通話で、「日本では売上高10億円を超えれば『中ヒット』に属する」とし「20億円を超えたのは、興行がものすごくうまくいった方だ」と述べた。

日本では映画が公開されると、通常6週間程度はスクリーン数が維持されることを考慮すると、次の週までは多くの観客を集客できるものと見られる。

原作『殺人の告白』(チョン・ビョンギル監督)は、連続殺人犯が15年の時効成立後に殺人を懺悔する自伝を出してスター作家になるという内容を描いたアクションスリラーで、パク・シフ/チョン・ジェヨンが主演を引き受けた。 2012年11月、国内封切りして273万人を集めた。

日本版リメイク作は、原作にはなかったもう一つの反転を追加し、パク・シフが引き受けた殺人犯役は『デスノート』主演の藤原竜也が引き受けた。

日本版が興行に成功したのは、夏の大作映画競争が繰り広げられる直前のオフシーズンに公開されたこと、日本社会の雰囲気を反映させた現地化戦略、そして主演の藤原竜也の人気などが複合的に作用した結果と分析される。

小出真佐樹 PDは「2012年に韓国で開かれたVIP試写会で原作を面白く見た後、リメイクを決定した」とし、「最近は犯罪スリラーが多いが、韓国映画は基本的にジャンルが多様だ。リメイクを念頭に置いた別の韓国映画が、5〜6本程度ある」と語った。

韓国映画リメークの珍しい成功事例に国内映画界も注目している。これまで日本だけでなく、米国など多くの国で韓国映画がリメイクされたが、大成功を収めた作品はなかった。韓国映画『怪しい彼女』の中国版リメイク作『20歳よ、もう一度』は2015年1月に公開され、1千200万人を突破したが、これは韓中合作映画であった。

映画評論家ユ・ソンウン氏は「日本映画『鍵泥棒のメソッド』をリメークした韓国映画『LUCK-KEY/ラッキー』が国内で成功したように、韓国と日本の間には明らかに通じる情緒がある」とし「このような情緒をよく掘り下げて現地事情に合わせてリメイクしたことが興行の秘訣と思われる」と語った。


記事の注目ポイントは

韓国映画を韓国との合作でリメイクしたものを含めれば22年目の告白よりも興行的に成功した作品はある。しかし、
外国の制作会社が著作権を買って韓国映画をリメイクした中では、『22年目の告白』が歴代最高のヒット作である。

ということで…

いやあ、『22年目の告白』は歴史を作ったということですよね。単に日本がリメイクした韓国映画の中で最高の興行成績、ということではなく、全世界における韓国映画リメイク作中で最高、ということですから。



日本版が成功した理由が色々と分析されていますが、一番の要因は、藤原竜也の起用かな。

日本版独自の要素が色々と加筆されていたけれど、結局、日本版で一番インパクトがあったのは、韓国版にもあったドンデン返しなんですよね。あのドンデン返しはそれ自体が非常に斬新で、それを藤原竜也を使って観客をうまく騙してみせたなあと思う。


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ポスターもイイですよね。原作を知っていても、曽根崎が何か面白いことを見せてくれそうな、期待を抱かせる仕上がり。


それから、曽根崎が告白本を出したのを現在に設定したのも良かった。

韓国版は、イ・ドゥソクが告白本を出したりカーチェイスをしているのは映画が公開された2012年の5年前、2007年の設定。終盤の真犯人との格闘後に5年の歳月が流れて、ラストシーンで映画が公開された2012年に追いつくという設定でした。

韓国版と同じ結末で、「おつとめ」期間も同じだったら、日本版タイトルは『17年目の告白』になるところでした!👀

1995年から数えて22年目に告白本を出す設定にしたことで、22年間の日本社会の変化を考えやすかったし、SNSによる狂乱などがよりリアルに伝わったと思います。


日本版では心理学の視点を取り入れているのも新鮮。その視点から連続殺人犯の3つのルールが後半に繋がってくるのは、よく計算されていて思わず唸りました。主要登場人物が、「あの人」も含めて全員が「残された者」という点も面白かった。せっかくなら、そこをもっと掘り下げて描いてほしかったな。


日本版は終盤が駆け足な感じがするんですよね。別荘に向かう段以降、脚本自体が粗い印象さえしました。終盤の脚本が充実していればもっと評価が上がったのですが。






※上掲7/8付韓国記事では興行収入20億円超え確実となっていますが、7/10付の日本記事で20億円を「超えた」と書かれています。
具体的には、記事時点で累計観客動員数157万人、興行収入20億7千7百万円です。映画のタイトル通り22億円突破も確実なんてことも書かれています^ ^

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